
フルリフォームは「工事が始まったら職人さんが進めてくれるもの」と思われがちですが、実は工事前の準備と工程の理解で、満足度もスケジュールも大きく変わります。特に初めての方は、いつ何を決めるのか、どこで確認するのかが分からず不安になりやすいですよね。この記事では、相談から引き渡しまでの工程の流れを、初心者でもイメージできるように整理します。
フルリフォームの工程は大きく「準備」と「現場」に分かれる
フルリフォームの流れは、工事が始まる前の「準備期間」と、実際に家を触る「現場期間」に分かれます。ここを分けて理解すると、何に時間がかかるのかが見えやすくなります。
準備期間でやること(相談〜契約前後)
準備期間では、理想を形にして、予算と工事内容を固めていきます。ここが曖昧なままだと、工事中の変更が増えて工期も費用も膨らみやすいです。
・現地調査(寸法確認、劣化状況の把握)
・要望整理(間取り、収納、家事動線、デザイン)
・概算見積もりとプラン提案
・資金計画(ローン利用なら事前相談)
・契約、仕様の確定
現場期間でやること(着工〜引き渡し)
現場期間は、解体してから新しく作り直す工程が中心です。工事中は見えない部分の確認が多く、判断が必要になる場面もあります。
・解体、養生
・下地工事(配管、配線、断熱など)
・大工工事(壁や天井、床の組み立て)
・仕上げ(クロス、床材、塗装など)
・設備取付、検査、手直し
準備期間の工程の流れとチェックポイント
フルリフォームの成功は、工事前の段取りでほぼ決まると言っても大げさではありません。ここでは「いつ」「何を」「どこまで」決めるとスムーズかを押さえます。
1. 情報収集〜要望の整理
最初は理想がふわっとしていてOKです。ただし、打ち合わせが進むほど「優先順位」が重要になります。おすすめは、家族で次の3つを先に決めることです。
・絶対に叶えたいこと(例:収納を増やす、寒さ対策)
・できれば叶えたいこと(例:デザイン、間接照明)
・妥協できること(例:設備のグレードは標準でよい)
2. 現地調査〜プラン・見積もり
現地調査では、図面があっても実際の寸法や状態を確認します。築年数が経っている場合は、劣化や傾きなども見ながら、できること・難しいことを整理します。見積もりは金額だけでなく「どこまで含むか」が大事です。
・解体範囲はどこまでか
・配管や配線の更新は含まれるか
・仮設工事(養生、廃材処分)は含まれるか
着工前にやっておくと安心な準備
ここからは工事に入る直前の話です。段取りが整っていると、工事中の連絡や判断がスムーズになり、結果的に工程も崩れにくくなります。
仮住まい・荷物の移動・近隣挨拶
フルリフォームは騒音や粉じん、断水の可能性があるため、仮住まいを前提にする方が安心です。荷物は「残す」「預ける」「処分する」を早めに分けると、着工が遅れにくいです。近隣挨拶は、工事車両や音の説明ができるタイミングで行うとトラブル予防になります。
仕様決めは「納期が長いもの」から決める
設備や建材は納期が工程に直結します。迷いやすいところは、先に候補を絞っておくと決断が早くなります。
・キッチン、ユニットバス、洗面台、トイレ
・床材、建具、クロス
・照明、コンセント位置、スイッチ
「ここだけは譲れない」ポイントを決め、他は標準にするのも立派な選び方です。
現場で進む工程の流れ(解体〜仕上げ)
いよいよ着工後の流れです。工事は後戻りしにくい順番で進むため、途中の確認ポイントを知っておくと安心です。
1. 養生・解体・構造確認
共用部や床を傷つけないよう養生してから解体に入ります。解体後に、柱や梁、床下の状態が見え、追加補修が必要か判断することがあります。ここでの判断が、後工程の品質に影響します。
2. 下地工事(配管・配線・断熱など)
見えなくなる部分を作る重要工程です。水回りの位置変更がある場合、給排水のルートが決まり、換気や電気配線も整えます。断熱や防音を強化したいなら、このタイミングで施工します。完成後は見えないので、写真を撮っておくと安心です。
3. 大工工事〜内装仕上げ
床や壁、天井の下地を組み、間取りが形になっていきます。その後、クロス貼りや床材施工などの仕上げに入ります。仕上げは見た目に直結するため、サンプル確認や色味の最終チェックを丁寧に行うと満足度が上がります。
引き渡し前後の確認と失敗しないコツ
最後の詰めが甘いと「住み始めてから気づく」ことが増えます。引き渡し前後は、遠慮せずチェックしてOKです。
検査・手直し・取扱説明
引き渡し前に、傷や汚れ、建具の開閉、設備の動作確認をします。チェックのコツは「暮らす目線」で見ることです。
・ドアや引き戸がスムーズに動くか
・水漏れ、排水の流れは問題ないか
・コンセント位置は使いやすいか
・クロスの浮きや隙間はないか
設備は取扱説明を聞き、保証書や説明書の保管場所も決めておくと後々ラクです。
入居後にやるべきこと
入居してから気づく点も出ます。気になることはメモし、一定期間でまとめて相談すると対応がスムーズです。家具配置が落ち着いたら、照明の明るさや収納の使い方も最適化できます。
最後に
フルリフォームの工程の流れは、準備期間(要望整理〜見積もり・契約・仕様決め)と、現場期間(解体〜下地〜仕上げ〜検査・引き渡し)に分けて考えると理解しやすくなります。特に工事前の仕様決めと、解体後に見つかる追加補修が工程に影響しやすいポイントです。流れを知っておけば、確認すべきタイミングが分かり、不安が減って判断も早くなります。段取りよく進めて、納得のいくフルリフォームにつなげていきましょう。
